20161029

数字の記憶。記憶力に電波。巡っている並んでいるそっと口づさんで息づいて嘯いて野垂れていく。理論論破発破突破。犬は尾を振り人間の千倍を誇る。数字に意味はないアジアの店先につけられた屋台の焼き鳥は、数を数えないで死んで値段を付けて売られていく。急に血液濃度が高くなって血流困難窒息しそうと目の前が覚醒した。遊学者の青い目と以心伝心を願う色彩士の腹黒い世界の対決は、手持ち無沙汰になった幼子のちぎる葉っぱよろしく無慈悲に世界から放り出される。砂地に落ちた無味無臭の乾燥した葉を誰かの指先が拾いあげ、もの想いの動作で撫でながら現実から逃避しようと呪文じみた独言を呟く。そんなことしなくても飛んでしまえばいいと麻の葉を揉みながら祈祷師が夢枕に立つ砂浜で、ふと目を開けてみると覗き込む黒いドッペルゲンガー。