横浜美術館で開催中のmeet the collectionの開催イベント菅木志雄映画上映とトークへ行った。母校の出版した藝術評論で日本の現代美術の文脈を読み返していたところだったので、直接アーティストの話を聞ける機会があって楽しみにしていた。菅木志雄氏が映画を撮っていたと知らなくて、上映後の、当時学芸員だった現横浜美術館副館長とのポストトークで、サスペンス好きで当時の日本映画を片っ端から見ていたと言われていて意外に思った。当時の撮影秘話もユーモラスにお話くださって時間があっという間にすぎるほど。ご本人は淡々とお話をされているだけなんだけど、聞いているとその姿に引き込まれていく。茶目っ気のような仕草もあったり、ストンと肩の力を抜いた自然な在り方に、品のある人だなーと思った。20年前に横浜美術館で開かれた個展「スタンス」の際に制作され当館では20年ぶりの再上映だったそうで、映画の解説を含んだ両氏のやり取りの中で、菅木志雄氏の発する存在論を匂わせた言葉が心地よくて、もっともっと話が聞きたかった。
「存在と殺人」監督.脚本 菅木志雄/この画像は主催者の正式な許可を得て掲載しております
「存在と殺人」監督.脚本 菅木志雄/この画像は主催者の正式な許可を得て掲載しております
今日は横浜港開港160周年だそうで、4000発の花火が上がる。
川辺でこどもたちが歓声をあげている。