呼吸するように、目にしたものを撮っていこうとする彼女の脱力した瞳の記録が、寧ろ心地よく、傍でずっと見ていたくなる。人の、こうした、無自覚な才能の側面にそっと息を吹きかけるような仕草が、好きだなと思う。足元に落とされた寂光も、風に匂わせた蘇生の響も、いずれもたわいない悟りと呟くように、彼女の切り取る現実がヒラリと目の前に置かれる。1/200の今日。