「通過する記憶」/キャンバスに油彩(部分)



あらかじめ描きたい絵などないのに、なぜいつも「絵が描きたい」「絵が描きたい」と思うのだろうと、絵を描き始めるといつも思う。でもその問いも描いている間にどこかへ消え失せ、固唾を呑むような画面と出会える快感にいつしか浸っている。私にとって描くとは何か。