Skip to content
数日前に姉から「今回は地球初レベルの台風みたいだから気をつけて」とメッセージをもらって、でも関東の台風が久しぶりすぎてピンとこないまま、それでも考えうる限りの対策をポツポツと行った。いつもより多めにお米を炊いたりカレーを作ったり。蝋燭を確認したり水を汲みためたり。気持ちは少し高ぶっていたけど、考えてみると行動は普段とさほど変わらない。今のアトリエ暮らしから少し前、もう少し前と過去をたどってみても、まあ、やはりさほど変わっていなくて、逆に言えば、若かりし頃行ったインド以来ずっといわばサバイバル生活のようなものだったからか、とこの場におよんで妙に納得をした。長年のサバイバル生活のおかげで土鍋でお米を美味しく炊けるし、難のがれのおまじないを掛けながら、スパイスをチャチャっと調合してナマステカレーも作れる。自分の経験は捉え方次第だなとひとりごちて、それでも夜になって暴風雨に部屋が揺れるたび、目の前の川面を確認して怖い夜をしのいだ。子どもたちも猫もいない守るものはこの身ひとつなのが頼りない。山で過ごした大雪も今回の荒れ狂う風も、生死に関わる天然気象の動きには身が細る思いがする。長い夜が明けて確認したニュースでは長野で甚大な被害が広がっていて絶句した。最近はめっきり開けないFBをみればニュースにならない地元の様子が投稿されてあり、友人知人の安否は確認できたけれども胸が痛む。祈ることは日課だから毎日祈っているが、早い復旧快復を願ってやまない。川も、山も。