夢をみるなら

in progress/S100-1650×1650mm/2020




何かひとつ頭の中にイメージが浮かぶと
瞬時にそのオポジットも浮かびあがって
相対する視点を思考が交互に高速移動し
駆けずりまわるから
選択するというよりは
時間をかけて全体を把握するより仕方がない

だから
絵画の構造は、新しい方程式をつくりだすように
歴史や天文 物理や心理 時代そして哲学 それらが相互に関わり合いながら
わたしというひとつの個体を通過する毎に表れ
表出の度にごく僅かに体系化されて
時間をかけて成立するのかもしれない

今ようやくそれら理解の門前に立って
先人たちの辿った果てしない道を馳せながら
未知へ歩くわたしを覚える