今年の夏を乗り切れば16年目になる愛猫の天(てん)。この色々と一筋縄ではいかない私たち家族をずっとそばで見てきた天ちゃんの目に、いまどんな景色が写っているのか。若い頃とはやはり身のこなし方も立ち振る舞いも違ってきて時々歩いていてもヨロっとフラつく事もあり。そんな姿を目にするたびに尚更愛しさも募る。
大切な家族を失った人になんて声をかけていいのか分からぬまま日々がすぎる。地球上にあるもの全ては平等に死が訪れる。でもだからと言ってそんな事そんな分かり切ってる事なんの慰めにもならない。
否、慰めなんて言えない。

うらら。
うららだったら何て声かける?何て声をかけてほしい?

天ちゃんはニャーと鳴いた。